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べげん配信劇場第3回『鰤がどーん!』

2022年2月13日(土)10時〜 アーカイブ配信開始 ※3月15日(火)まで視聴可

「なべげん配信劇場」第3回は、渡辺源四郎商店第27回公演

『鰤がどーん!』(作・演出:畑澤聖悟)をお送りします。

 

 2017年5月にザ・スズナリ(東京都世田谷区)と渡辺源四郎商店しんまち本店2階稽古場で上演されたこの作品は、ミュージカル映画『ブリガドーン』、水木しげるが好んで描いたブリガドーン現象のイメージをちりばめながら、高校演劇指導者として知られる畑澤聖悟が、高校演劇をモチーフに描いた初めての高校演劇オマージュ作品です。

 

 劇中の演劇部員たちが高校演劇作品の名シーンを演じる場面は、高校演劇に関わったことのある方は必見。これまで高校演劇に興味のなかった方も、高校演劇世界の扉をあけるきっかけになることでしょう。

 東日本大震災の風化が取り沙汰されるようになった時期に制作されたこの作品を、早春のなべげん配信劇場でぜひご覧ください。


https://teket.jp/633/10089
この頁のチラシ画像をクリックすると、配信チケットTeket購入ページに飛びます。配信はご購入後、2022年3月15日までご視聴可能です。

配信チケットご購入は、Teketに登録(無料)の上、クレジットカード払いのみご利用可能というシステムです。配信開始の2022年2月13日10時以降、2022年3月15日いっぱいアーカイブ視聴可能、配信チケットは、2022年3月15日22時までご購入可能です。

配信ではなく、DVDをお手元に置きたいという方は、渡辺源四郎商店NET通販支店でお求めください。

2017年に制作したDVDは、在庫がなくなり次第、販売を終了致します。再販の予定はございません。

 
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出演 

三上晴佳 山上由美子 工藤良平 佐藤宏之 我満望美 末安寛子 工藤和嵯 畑澤聖悟
<Wキャスト>田中耕一(劇団雪の会)/高坂明生

※配信、DVD収録はともに高坂明生出演バージョンです。


▼スタッフ(2017年第27回公演)

作・演出:畑澤聖悟 ドラマターグ・演出助手:工藤千夏 音響:藤平美保子 照明:中島俊嗣 舞台美術・宣伝美術造形:山下昇平 

舞台監督:中西隆雄 宣伝美術:工藤規雄、渡辺佳奈子 プロデュース:佐藤誠 制作:秋庭里美、木村知子

制作補:佐藤宏之、吉田唯、末安寛子、野倉匡泰

 

【主催】 渡辺源四郎商店、なべげんわーく合同会社

【企画制作】 なべげんわーく合同会社

【助成】独立行政法人日本芸術文化振興会

【あらすじ】
 ある時代、ある日。伝説の魚籃観音がある漁村に、一人の若者がやってくるが・・・。

 

【店主 ごあいさつ】(初演時)

 1947年のブロードウェイ・ミュージカル「ブリガドーン(Brigadoon)」はスコットランドに実在するドーン橋(Bridge of Doon)にまつわる伝説をペースに創作された。 1954年の映画化が有名で、監督は巨匠ヴィンセント・ミネリ。100年に1日だけ出現する架空の村に迷い込んだハンター(主演&振付のジーン・ケリー)と 村の美しい娘(ジーン・ケリーよりちょっと背の高いシド・チャリシー)との不思議な恋を描く。 水木しげるが「ゲゲゲの鬼太郎」などで繰り返し描いた「ブリガドーン現象」もこの伝説が元ネタ。 100年あるいは1000年に一度、複雑な気象条件がそろって出現し、妖怪が跋扈するのである。

 さて、岩手県釜石市には鉄筋コンクリート製高さ48.5mの釜石大観音がある。魚を抱いて立ついわゆる魚籃観音(ぎょらんかんのん)。 釜石市内にある石応禅寺(曹洞宗)が1970年に建立したのだが、その目的は、三陸津波による犠牲者の供養である(厳密には海難事故など海での死者全般の供養も含む)。 「え?東日本大震災の41年前なのに?」と思うなかれ。1960年のチリ地震による津波など、ただ「三陸津波」と言うだけでは「いつの?」と聞き返されるほど この地の津波は頻発している。実に30~40年に一度。「大津波」と呼ばれるカテゴリーのものは約450年、もしくは800年間隔で起きているらしい。

 さて、釜石大観音が抱いているのはブリ(鰤)である。かつて岩手県はブリの漁獲量が多く、定置網はブリ漁でにぎわっていたから、というのが理由とのこと。

 100年に一度のブリガドーンと800年に一度の大津波は私の脳内で「ブリ」によって結ばれ、ひとつの物語となった。 なべげんがお送りするあらたなせか、乞ご期待!

 

                                  畑澤 聖悟 (渡辺源四郎商店店主)

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