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渡辺源四郎商店では、リンゴレッドが主人公の『みなぎる血潮はらっせらー』(作・演出:畑澤聖悟)を2009年に初演、全国制覇(全県での上演)を目ざし、戦い続けています。コロナ禍が終息して劇場でまたお会いできる日を来ましたら、ツアーを再開いたします。
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 県立戦隊アオモレンジャー

​         その栄光   歴史

 『県立戦隊アオモレンジャー』は、RAB制作のラジオ番組「金曜ワラッターMOTEMOTE大放送」枠内にて、1997年から1999年に渡って不定期に制作・放送されてたラジオドラマシリーズ(全7話)。テレビヒーロー番組のフォーマットを借りた、青森県の若いリスナーたちに対する「愛県心啓蒙ドラマ」です。畑澤聖悟が脚本(数本を除く)、演出、出演、主題歌を担当。ラジオドラマでありながら、着ぐるみも製作され、各種イベントで活躍しました。ローカルヒーローの嚆矢として評価が高く、ファン製作のサイトが多数存在するなどいまだに根強い人気を誇る伝説のラジオドラマとして語り継がれています。

 

 第壱話『アオモレンジャー誕生!陸奥湾に吠えるナマハゲ』を6分に短縮して再収録した全国放送版『県立戦隊アオモレンジャー』(1998年2月)は、地方民間放送共同制作評議会「ずらっと全国大走査線」最優秀賞に輝きました。畑澤聖悟が主宰する劇団「渡辺源四郎商店」では、レパートリーとしてリーディング公演を続けてきましたが、今回配信する『県立戦隊アオモレンジャー復刻版 2020スペシャル』は、青森市芸術創造活動緊急対策助成事業としてAOMORI ARTS FESに参加させて頂きます。新型コロナウイルス感染拡大と闘う青森県民、そして、世界中の人々を少しでも元気づけられたら幸甚です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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ラジオドラマ『県立戦隊アオモレンジャー』
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写真提供  今野 仁

【あらすじ】

県立戦隊とは日本の農林水産業の支配を企む悪の秘密結社「NOKIO」の手から青森県を防衛すべく組織された秘密組織である。本部(青森市三内丸山遺跡の地下)と四つの支部(弘前、八戸、むつ、木造)からえり選った精鋭部隊が「アオモレンジャー」である。

1.リンゴレッド 

本名、津軽浩光。津軽支部所属。アオモレンジャーのリーダー。額のエンブレムはリンゴ。必殺技は「リンゴ10万発」。10万個のリンゴを毎秒100個、敵に投げつける

2.ホタテピンク 

本名、善知鳥啓美。青森本部所属。額のエンブレムはホタテ。必殺技は「ホタテブーメラン」。直径1メートルの巨大なホタテ貝をブーメランよろしく投げつける。

3.イカブルー 

本名、南部雄介。三八支部所属。額のエンブレムはイカ。必殺技は「イカスミシャワー」。毎秒18リットルのイカスミを指先から噴出する。

4.シャコイエロー 

本名、木造啓太。西北五支部所属。額のエンブレムは遮光器土偶。必殺技は「地吹雪ハリケーン」。風速50メートルの地吹雪をおこし、敵を凍死させる

 

5.イタコブラック 

本名、陸奥みき。下北支部所属。額のエンブレムはひとだま。本業はイタコ。メンバーのお母さん、いや、おばあさん的存在である。必殺技は「イタコ説教」。敵の肉親の霊を呼び出して説教させる。 

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【各話紹介】

 

1997.08 第壱話『アオモレンジャー誕生!陸奥湾に吠えるナマハゲ』

観光客で賑わう青森観光物産館「アスパム」が、突如ナマハゲの大群に襲われる。

NOKIO秋田支部の放った刺客である。アオモレンジャーは「整備新幹線バズーカ」や巨大ロボット「タムラマロ」を駆使して、見事ナマハゲを撃退する。

 

1997.11 第弐話『蕪島わんこそば対決!逆襲の銀河鉄道』

県南の中心都市八戸をNOKIO岩手支部の「わんこそば男」が襲う。罪のない青森県民が次々と、わんこそばを詰め込まれ倒れていく。アオモレンジャーはわんこそば男の操る「賢治ロボ」「銀河鉄道」に対抗し、「太宰ロボ」を出動させる。そして太宰ロボの最終兵器「スーパー入水心中」が炸裂するのだった。

 

1997.12 第参話『フルーツ王国の野望!逆転のジングルベル』

日本一のリンゴ産地、弘前市がNOKIO山形支部の「フルーツ大王」に襲われる。山形県はサクランボや洋梨が日本一で「フルーツ王国」異名をとりながら、リンゴだけは青森県に敵わない。その意趣返しである。アオモレンジャーはフルーツ大王の繰り出す「王将ロボ」を太宰ロボの「スーパー入水心中」で撃退しようとするが失敗。その窮地を救ったのは岩崎村サンタランドのサンタさんであった。

 

1998.02 第四話『東北を制覇する日!さらばイカブルー』

NOKIO福島支部の「会津磐梯山男」を倒したアオモレンジャー。しかし休む間もなく東北自動車道を謎の巨大七夕飾りが北上してきた。NOKIO宮城支部が放った自走爆弾である。アオモレンジャーは県都青森での爆発を阻止せんと青森ICにて迎撃。太宰ロボの「スーパー入水心中」で、七夕爆弾を殲滅する。これで東北制覇である。しかし新たな敵が北からやってくる。NOKIO北海道支部「ホッカイレンジャー」の毛ガニレッドである。イカブルー、南部ユウスケがその凶刃に倒れた。

 

1998.02 全国放送版『県立戦隊アオモレンジャー』

第壱話『アオモレンジャー誕生!陸奥湾に吠えるナマハゲ』を6分に短縮して再収録。

 

【受賞】

1998年 地方民間放送共同制作評議会「ずらっと全国大走査線」最優秀賞

【舞台化】

2008.12 なべげんラジオドラマリーディングシリーズ1/アトリエ・グリーンパーク<青森>

2009.05 なべげんラジオドラマリーディングシリーズ1/ザ・スズナリ<東京>

2011.05  「SESSIONS ON THE ARTS 2011」響感アート交流地点・なべげんリーディング+書/ 青森中央短期大学学術交流会館2階(青森市)

 

1998.04 第伍話『青森県最大の危機!ホッカイレンジャー登場』

アオモレンジャー基地がホッカイレンジャーの襲撃を受ける。圧倒的なパワーで破壊の限りを尽くす毛ガニレッド、アバシリブルー、マリモグリーン、シャケシルバー、ヒグマブラウンの5人。4人になったアオモレンジャーは対抗する術もなく後退する一方。県立戦隊長官八甲田和夫はついに基地の放棄を決断する。自爆する基地から飛び立つ超巨大飛行戦艦「デッタラー」。ホッカイレンジャーは瓦礫の下になったはずである。しかし戦士達は上空より、津軽海峡が流氷で埋まっていることを知り愕然とする。地続きになった北海道から渡ってくる、ヒグマの、キタキツネの、屯田兵の群。北海道の侵略は始まったばかりなのであった。

 

1998.06 第六話『捨て身の愛県心!決戦のスタジアム』

ホッカイレンジャーの目的は青森県の北海道化であった。かくして十和田湖の水面をマリモが埋め、国道4号を牛の群が闊歩し、新井田川を鮭が遡上し、弘前城の天守閣は時計台になった。更にホッカイレンジャーは塩ジャケやバターなどの北海道名物を使い、青森県民の洗脳に乗り出す。「うまいっしょ」などの北海道弁を喋り始める人々。県民の愛県心そのものをエネルギーとしていたアオモレンジャーは深刻な打撃を受ける。4人のパワーは半減。そんな折り、ホッカイレンジャーから挑戦状が届く。青森県総合公園のスタジアムに来い。最後の決着をつけようと。アオモレンジャーの4人は決死の覚悟でスタジアムに向かうのであった。

 

1998.07 第七話『アオモレンジャー万歳!青森県黄金の夜明け』

決戦のスタジアム。ホッカイレンジャーの猛攻の前にアオモレンジャーは為す術もない。イタコブラックが、シャコイエローが、ホタテピンクが倒された。しかし、一人残ったリンゴレッドに奇跡が起こる。県立戦隊の留守部隊が飛行戦艦デッタラーで青森の汁(主成分はリンゴジュース)を全県域に散布し、150万県民の洗脳が解けたのである。県民の目覚めた愛県心がリンゴレッドに集中し、リンゴレッドは巨大化、「リンゴゴールド」への変身を遂げる。ホッカイレンジャーの秘密兵器「クラークロボ」も敵ではない。巨大な青森県地図で斬り付ける「青森のマサカリ(無論、下北半島が刃の部分)」が炸裂し、ホッカイレンジャーは全滅する。

 

1999.9 『県立戦隊アオモレンジャーfirst』

第壱話『アオモレンジャー誕生!陸奥湾に吠えるナマハゲ』と第弐話『蕪島わんこそば対決!逆襲の銀河鉄道』の内容を再構成・再収録した。更に前後に「アオモレンジャー外伝、青森の星☆シャシネンジャー」をふくむアオモレンジャーシリーズの3年に渡る歩みを振り返るトークを付加した。

【出版・雑誌掲載】

2006年上梓した対戦型エッセイ『アウガで会うが?』(共著:工藤千夏、出版:ぷりずむ)

では何度も話題に上り、畑澤の『県立戦隊アオモレンジャー』への思い入れが語られる。

また、『県立戦隊アオモレンジャーfirst』全テキストが収録されている。

 

【受賞】

1999年 平成11年度日本民間放送連盟賞ラジオ娯楽番組部門最優秀賞

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